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積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

モデルプラン

2022.6.10

港町暮らしを体験、熊野古道沿いの文化財建築を拠点にワーケーションステイ

積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

温暖多雨な気候によって育まれた「尾鷲ヒノキ」や、熊野灘で取れる新鮮な魚介に恵まれ、尾鷲市は古くから林業、漁業で栄えてきました。
そんな自然豊かな場所で生活する地元の人々と出会うことができるのも、ワーケーションの魅力のひとつ。
地元の方との交流を通して、新たな発見に巡り合えるかもしれません。

今回のワーケーション体験者

積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

今回、ワーケーションを体験したのは、三重の市街地と美杉町の二拠点生活を送っている芝山さん。企業で会社員として働く傍ら、美杉町では、森林セラピーやノルディックウォーキングを活用したウエルネスウォーキングの体験を通して、町の魅力を伝える活動を推進しています。

人と交流することが大好きだという芝山さんの、2泊3日のワーケーションをご紹介します。

【1日目】ノルディックウォーキングをしながら地元のガイドと交流。開放的な気分で会話も弾む。

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朝7時すぎ、早めに家を出た芝山さん。道の駅「海山」で尾鷲セラピストの会の清川さんと待ち合わせて、馬越峠へ出発。森の緑を横目に、小鳥のさえずりや木の葉が揺れる音を聞きながら一歩一歩進めば、会話も自然と弾みます。
尾鷲の町を一望できる展望台に着くころには、すっかり打ち解けてこの笑顔。

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尾鷲観光物産協会で情報調達。地元飲食店で昼食を楽しむ。

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体を動かせばお腹が空く。ということで尾鷲の市街地へと向かった芝山さん。観光物産協会で情報を得た地元の飲食店で、刺身定食をいただきました。

尾鷲市街を気ままにお散歩。交流しながら地元の人の生活を体感。

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昼食のあとは、尾鷲市街地を散策。
「ふらっと立ちよって声をかけた方が、相手も構えずに自然な会話ができます。仕事としてコミュニケーションを取るよりも、その方が多くの情報を引き出せたりするんです。」
芝山さんの自然な振る舞いに、店主も喜んでくれた様子で、若い頃の写真を見せながら話をしてくれたそうです。

商店街の一角に佇む古民家でテレワーク

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中井町商店街に位置する「ぷらっつ ナカセン」は、もともと薬屋だった古民家をリノベーションした、懐かしい雰囲気が漂う建物。
コワーキングスペースとなっているので、ここで作業をしている人と情報交換するなど、偶然の出会いにも期待ができます。

尾鷲市役所訪問。林業についての情報を得る。

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「もともと地元の一次産業がどんな生活をしているのか見たかったんです。」と話す芝山さん。「地元の産業のことは、地元の役所で聞くと良い情報が転がっていたりする。」と尾鷲市役所を訪問しました。
職員の高村さんが応対してくださり、尾鷲市の林業の現状について丁寧に説明してくれたそうです。

仕事を終え「民宿 風帆」へ

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今回の宿泊先は「民宿 風帆」。漁師や、釣船業を営んでいた先代の店主が昭和40年代に始めた民宿で、尾鷲駅近くに位置することから熊野古道馬越峠の拠点ともなっています。
現在は、女将さんとその息子さんのお2人で切り盛りしているというアットホームな雰囲気の民宿です。

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家庭的で常連客にも人気だというメニューの夕食を済ませ、あたたかみのある部屋でほっと一息。この日だけでたくさんの人と交流をした芝山さん。ひとりひとりから得た情報を胸に留め、1日目を終えました。

【2日目】決めすぎない時間配分で、悪天候でもフレシキブルに動く。

早朝5:30、まだ日が昇りきる前に起床した芝山さんは、この日もノルディックウォーキングを満喫。運動のあとには、民泊の美味しい朝食でエネルギーをチャージして、この日の活動開始です。

尾鷲の自然が育む地元の味覚を探して。

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前日に行った観光物産協会で得た情報をもとに、芝山さんがこの日訪れたのは甘夏みかんやレモン、ライムなどを栽培している「平山農園」。
尾鷲の温暖な気候と尾鷲港からの潮風を受けて育つ甘夏は、香り豊かで甘くてジューシーなんだそう。

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「ずっと来たいと思っていた場所にやっと行くことができました。甘夏の甘くて優しい香りに包まれながら、ゆったりとした雰囲気の中で会話を交わす中で、農園の現状について、農園の社長である平山さんから率直な意見を聞くことができました。仕事という形で行くと聞けないようなお話を聞くことができ、とても有意義な時間になりました。」と芝山さん。

海の見える和室で憩いのひと時を過ごす。

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平山農園を後にし、天満浦にある「天満荘」へ。
大正14年建築の趣のある古民家で、コーヒーとケーキを堪能しながら、天満浦地域のまちづくりを牽引している松井さんと会話を交わし、地域振興に携わる上でのヒントを得ました。

この日は生憎の雨。あちらこちらと行きたいところへ足を運んでいるうちに、ずぶ濡れになった芝山さんは、一度民宿へ戻ることに。
「宿へ着くと、女将さんがお風呂を沸かしてくれました。雨で体が冷えていたので、その計らいに身も心もあたたかくなりました。」と芝山さん。

店主と交流しながら、尾鷲の鮮魚を堪能。

積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

この日の夕食は宿近くにある、「魚処 豆狸(まめだ)」で。新鮮な魚料理を堪能しながら、大将に尾鷲の魚事情について聞いたという芝山さん。探究心は増すばかりです。

【3日目】尾鷲港から望む朝日で1日をスタート

積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

この日も5時半に起床した芝山さんは、宿近くの尾鷲港へ。前日とは打って変わって、この日は見事な朝日が顔を出しました。
朝の清々しい空気の中、ノルディックウォーキングをこなし、朝食を済ませて、民宿を後にします。

自らの足と時間を使って、普段できないことを体験する。

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チェックアウト後も、やりたいことは盛り沢山。
お気に入りのワーケションスポット「織屋」で海風を感じながらテレワークをしたり、
戦国時代の三木城跡で、現在は三木小学校の廃校舎となっている場所の視察をしたりと、普段仕事では訪れることができない場所を次々と巡ります。

積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

案内所と休憩所を兼ねた「けいこの小さな山の家」

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坂と路地の漁師町に本格的な文学・哲学・芸術関係書を扱う古本屋「トンガ坂文庫」

午後はシェアスペースをはしごしてテレワークに集中

積極的に地元の人々と交流。職場では見えない、新たな発見盛り沢山の2泊3日。

尾鷲駅周辺に戻った芝山さんは、1931年に建築された登録有形文化財「見世土井家住宅」を活用した「シェアスペース土井見世」。へ。あたたかい日の光が降り注ぐ窓辺の席で、今回のワーケーションを振り返ります。

3日間を通して、たくさんの場所に赴き、地元の人と交流した芝山さん。
「仕事として行くとどうしても視野が狭くなってしまいがち。自分の時間を使って、リラックスした気持ちで現地を訪れることで、普段は気づくことができないことにたくさん出会えました。2泊3日じゃ足りない。もう一日欲しかったです。」と語ってくれました。

<過ごし方の一例>

【1日目】
8:30  尾鷲セラピストの方と待ち合わせ、馬越峠ウォーキングへ
11:30 尾鷲観光物産協会を訪問
12:15 尾鷲駅近くで昼食
13:30 尾鷲市街地をぶらり散歩
14:30 コワーキングスペース「ぷらっつ ナカセン」でテレワーク
15:30 尾鷲市役所を訪問
17:00 「民泊 風帆」にチェックイン
17:30 入浴
18:00 夕食

【2日目】
5:30 ノルディックウォーキングで尾鷲港周辺を早朝散歩
6:30 朝食
9:00  訪問のアポ取り
9:50  甘夏みかんを育てる「平山農園」を訪問
10:20 古民家を活用した飲食店「天満荘」到着 コーヒーとケーキで一服
16:30 「魚処 豆狸(まめだ)」で夕食
19:20 民宿到着

【3日目】
5:50  ノルディックウォーキングで散歩
6:30  朝食
8:00  チェックアウト
8:35  三木浦漁港周辺散歩(織屋・三木小学校・三木神社など)
10:40 養殖場や観光案内所などを散策しながら地元の方と触れ合う
13:15 「おわせお魚いちば おとと」で昼食
14:10 「シェアスペース土井見世」でテレワーク
15:00 コワーキングスペース「ぷらっつ ナカセン」でテレワーク
16:00 ワーケーション終了

<施設紹介>

尾鷲観光物産協会
〒519-3605 三重県尾鷲市中井町12-14

尾鷲観光物産協会

コワーキングスペース「ぷらっつ ナカセン」
〒519-3605 三重県尾鷲市中井町3-8
0597-23-8261(尾鷲観光物産協会)

民宿 風帆
〒519-3602 三重県尾鷲市天満浦11

民宿 風帆

平山農園
〒519-3612 三重県尾鷲市林町12-22

天満荘
〒519-3625 三重県尾鷲市天満浦161

魚処 豆狸
〒519-3618 三重県尾鷲市栄町5-37

シェアスペース土井見世
〒519-3611 三重県尾鷲市朝日町 14-2

シェアスペース土井見世

ライター情報

村上 竜一

1993年生まれ、関西在住の29歳。好物は納豆。暇さえあれば納豆の事ばかり考えている納豆マニア。趣味は釣りとキャンプ。ワーケーションは初心者。