三重県津市の美杉地域で先進的なワーケーションの取り組みにチャレンジしている「火の谷温泉 美杉リゾート」を中心に、1泊2日のワーケーションを楽しんできました。
ジビエから始まり、地ビール、温泉、禅体験、蕎麦と、お腹も心も満腹・満足の2日間でした。
オススメポイント
● 宿泊先から徒歩7分。鹿や猪などのジビエがリーズナブルに食べられる食堂。
● 地ビールに貸切風呂。1人から大人数の仕事に対応できる火の谷温泉美杉リゾート。
● 民泊や各種サービスとも連携している美杉のワーケーションから学びを得る。
ぜひ一度食べてほしい。やわらか鹿肉フライ。
今回のワーケーションは車で移動しました。
12時過ぎに美杉地域に着いたのですが、ホテルのチェックイン(15時)まで時間があるので、鹿や猪が食べられるジビエ料理のお店「山里」でお昼ご飯を食べます。
「山里」は、今回の宿泊先となる「美杉温泉 火の谷リゾート」から、徒歩7分、車で2分の距離にあります。
メニューは、鹿肉のフライや炒め物、網焼きや猪肉のすき焼きなどどれも美味しそう。
この日は、猪肉が無かったため、店主オススメの「鹿フライ定食」を注文しました。
お店にズラリと飾られた鹿のツノ。
店主の山本さん。
30年以上、自ら狩猟し、捌いて、調理されています。
この日はお弁当の配達もあったようで忙しく動かれていました。
山のことや地域のことなどいろいろ考えられていて、忙しい中でも気さくにお話しいただけました。
そして、やってきました!
鹿肉のフライ定食。
一口食べて、そのやわらかさに驚きました。
鹿肉というと、どこかで少し弾力や獣肉特有のクセがあるイメージなんですが、この鹿フライは、サクッと歯が入りスッと噛み切れるぐらいやわらかい!獣肉の臭みもなく一気に食べてしまいました。
山本さん曰く「鹿肉の柔らかいところしか使っていない」とのこと。ぜひ一度、ご賞味ください。
火の谷温泉 美杉リゾート
お腹を満たしたあとは、ホテルにチェックイン。
今回のワーケーションの拠点となるのは「火の谷温泉 美杉リゾート」です。
入り口の向かいには、「WOOD JOB!」と書かれた丸太があります。
そう。美杉は、映画「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」の舞台になった地域で、染谷将太さん、長澤まさみさん、伊藤英明さんたちが、美杉リゾートに2ヶ月宿泊されていました。
とても広いホテルのロビー。季節によって飾り付けが変わります。
少し早くついたのでロビーで事務作業をさせていただきました。
追加料金を支払うことでアーリーチェックインもできます。この日は14時過ぎからオンライン会議が入っていたので、1時間早くチェックインをしました。
ワークにぴったりな静かで快適な居室
ホテルの部屋は、広くて静かでとても居心地の良い空間になっています。
窓から見える景色。山に囲まれていて癒されます。
テーブルには、電気スタンドがあります。どうしても大きな部屋だと配置の関係で手元が暗くなることがあるので、こういった気遣いは嬉しいですね。
オンライン会議。特に文字打ちが必要ではなくヒアリングが中心の内容だったので、窓際の席でゆったりとした気持ちの中、会議に参加できました。
気持ちが落ち着くといつもと違う視点で物事を考えることができます。
会議終了後、晩ご飯まで敷地内を散策をしました。
「火の谷温泉 美杉リゾート」には、ホテルだけでなくコテージもあります。
美杉リゾートの様々な取り組み
地ビール工房や石窯パン工房など様々な取り組みをされています。
12のコースを楽しむことができる森林セラピーロードもあります。
「火の谷温泉 美杉リゾート」の中川社長。若くして社長になられ、美杉リゾートを中心に、美杉地域の内外問わず様々な仕組み作りに取り組まれています。
地域内の民泊と連携して、民泊の方にホテルで培ったサービスなどのノウハウを提供したり、民泊・アクティビティ・食事処などの予約を一括で美杉リゾートで受けることで、来ていただく方になるべく手間がかからないようにするなどワーケーションをしやすい工夫が随所に散りばめられています。
また、企業、大学、行政とも連携し、時代にあったワーケーションの形を日々研究し、実践し、改善されています。
ワーケーションという言葉が出てくる前から、地域活性、地域連携、地域課題の解決についてホテルとして取り組まれていました。今後、加速的に美杉が面白くなってくるんじゃないかという期待が、中川さんのお話から伝わってきました。
安心・美味しい「新ノーマルバイキング」
夕食と朝食はビュッフェスタイルとなります。和洋中の色とりどりで美味しい食事がたくさん並びます。
追加料金を支払うことで地ビールも楽しむことができます。
地ビールは3種類あり、目の前でビアサーバーから注いでくれます。
鍋の中はすき焼き。
「新ノーマルバイキング」として、ソーシャルディスタンスを確保した席配置とし、宿泊者の手が触れるトングや料理の棚等には光触媒の抗菌コーティングが散布してあります。
お寿司は板前さんがその場で握ってくれます。これは本当に贅沢。
デザートも充実していて、あれもこれもと悩んだ結果、食べ過ぎてしまいました。
露天風呂を満喫
お腹がいっぱいになった後は、部屋で1時間ほど簡単な仕事をしてお風呂に行きました。なんと追加料金で3,000円を支払うと、45分間、貸切風呂に入ることができると聞いて、迷わずフロントに申込みました。
広い!一人ではもったいない!と思いながら45分間、露天風呂をしっかり満喫いたしました。
大勢でお風呂に入るのが苦手という方や、人目を気にせず家族で露天風呂に入りたいという方や、一人でゆっくりお風呂に入りたいという方にはオススメです。
禅と説法の体験
2日目の朝は7:00からスタート。眠い目をこすりながら向かったのは、美杉内にあるお寺「西向院」。
ここで、禅体験します。初めてなので楽しみです。
住職の石山覚勝さん。音楽もたしなまれる、とてもポップな和尚さんです。
坐禅には、足の組み方、目の開け方、手の置き方、呼吸の仕方などいくつもの作法があるそうで、それを1つ1つ組み立てていき、無になる時間を経て、最後に1つ1つ解いていきます。その後、石山さんからありがたいお話を頂戴します。
「心は常に動いているので意識して止める時間が必要」という言葉が印象的で、ワーケーションもまさにそのような時間なのかもしれないなと思いました。
頭の中がスッキリし、新たな知識や体験をどんどん吸収できる。そんな気持ちになりました。
旬の野菜を使った天ぷら蕎麦
ホテルに戻って朝食を食べたあと、10時にチェックアウトし、90分程ロビーで仕事をしました。
その後、ホテルから車で4分のところにある「そば処 如月」へお昼ご飯を食べるために向かいました。
旬の野菜や果物を使った天ぷら蕎麦。蕎麦は手打ちで、天ぷらは、エビやシメジの他に、リンゴ、柿、マコモ、大根、ズッキーニなど珍しいものがあり、どれも絶品でした。
夫婦で如月を営業している別所克志さん。お店は13年目。
会社員時代に週休2日のうちの1日のお休みを蕎麦修行にあて、毎週名古屋まで通って起業されたとのこと。
何歳からでもやりたいこと、新しいことは始められるという思いになりました。
如月から車で1分のところにある「津市美杉総合支所」には、美杉の観光情報などがあります。
最後に総合支所に寄って掲示を見たり、パンフレットをいただいたりして帰路につきました。
過ごし方の一例
【1日目】
12:00 「山里」で昼食
13:00 「美杉リゾート 火の谷温泉」に到着。ロビーで仕事
14:00 アーリーチェックイン。部屋でオンライン会議
15:00 ホテルの敷地内を散策
16:30 ホテルに戻って仕事
18:30 夕食
21:00 入浴
22:30 就寝
【2日目】
6:30 起床
7:30 「西向院」にて禅体験
8:45 ホテルで朝食
10:00 チェックアウト。ロビーで仕事
11:30 「如月」で昼食
12:30 「津市美杉総合支所」にて観光情報を見る
13:00 ワーケーション終了
施設の紹介
「みえジビエのお店」山里
〒515-3421 三重県津市美杉町八知5919−1
火の谷温泉 美杉リゾート
〒515-3421 三重県津市美杉町八知5990
西向院
〒515-3311 三重県津市美杉町下多気2780
如月
〒515-3421 三重県津市美杉町八知5392
津市美杉総合支所
〒515-3421 三重県津市美杉町八知5828−1